10月15日

今朝は、涼しくて ちょっとひんやり。
庭仕事をするかな・・ヘアカラーにも行きたいな^^
と思いながらも 朝ドラから あさイチを観ています。


今日のゲストは、天海祐希さん
素敵な女性(ひと)ですよね。女とか男とか超えて。


エピソードの中で 宝塚時代に京都の桂駅で
スリを目撃して 通報して 捕まえた話をされていた。


それでまた、思い出したんだ。
私も京都の桂駅で見たことを。
そうだ、"王様の耳はロバの耳”ブログに書いておこう。


22歳の頃、私の中学時代からの友達のお母さんが殺された。
私の住んでいた田舎町で殺人事件なんて皆無で
しかもそれが、友達のお母さんだなんて。とても怖かった。
新聞には、その現場の状況が書かれていて犯人は捜索中だった。
お葬式へ参列してから 数日後、
職場が京都だったので仕事後、河原町から阪急電車に乗って
いつものことだけど、座って桂駅までウトウトしていた。
桂駅に着いたとき、目が覚めて顔を上げると 
右手の人差し指と親指を包帯を巻いてる2、30代の男の人が乗ってきて
ドアのすぐ横に立った。私の座った位置から目の前だったから
目線がちょうど、男の人のその、包帯を巻いた手のあたりだった。
空いてる電車なのに乗ってすぐ、電車の扉の脇に外を向いて立った。
なんというのか ピンとくるというのか えっ。。っていうのか
心臓の鼓動が体中に響くほどドキドキしはじめた。
そしたら・・・電車が私の住む町に着くなりその男の人がスルッと降りた。
ドアの側に立っていたから一番早く、急ぐように降りた。
私は、慌ててその男の人を追いかけるようにして降りたら 
その男の人は、階段を2段飛ばしにして駆け足で登って行った。
私も走って追いかけた。改札を抜け 階段を駆け下りたところまで
追いかけて 暗い細い道を抜けるところまで行って怖くなって止まった。
その男性が走って行った方向は、私のその友達の家の方向だった。


その後、我に返って 怖くなって 足が震えてドキドキしながら家に帰った。
「もしかしたら」と「もしちがったら」と警察へ行った方がいいかな、
もし人違いだったら・・と怖さと正義感が交差したけれど
結局、私は通報しなかった。「手に包帯を巻いていた男性」・・それだけだものね。
でも もしその男性が犯人だったら 友達のお母さんと友達の力になれる・・・。
だけど、人違いだったら・・・私は、怖くて通報しなかった。
犯人は、未だに捕まっていない・・・。


いまでも・・あのとき、通報するべきだったんじゃないか
どうしたら良かったのかな・・と時々思い出す。
乗って来た駅が桂駅だったから 凶器を桂川に捨てたじゃないか・・とか
空いてる電車に座りもしないでドアに側に立っていたかんじ、
手に包帯を巻いてる人なんて あれ以来、見たことがない、
駅に着いてからも 逃げるように改札を抜けて暗闇に消えて行ったかんじ、


振り返る度、やっぱり犯人だったように思える。
だから、今でも 心の中で 友達と友達のお母さんに申し訳なく思っている。
懺悔に近い気持ちでいる。友達は、京都のお寺に嫁いでいる。
友達にいまさら話せるわけもないけれど、そのお寺にはいつか行こうと
思っている。


アメリカにいたころも 一度、スリの被害にあったことがあった。
アメリカでは、学校を休んで裁判所に行って 警察官を挟んで犯人と並んで
座って判決待ちをしたことがある。 犯罪が多いから順番待ちで
その日に順番が回ってくるわけでもない。何回も犯人と一緒に座る・・。
スリにあった財布には、数ドルしか入っていなかったのに、
学校を休んで犯人と何回も一緒に座らされるのが嫌になって 
「ドロップします」届け出をやめますと警察官に伝えると
「被害の額ではない。犯人を無罪放免にしてしまうとまた、犯罪が起きます。
貴方には、社会的に義務があるんですよ」と言われたことがある。


いい人でいたい。正しく生きたいと思っても そう生きれない自分がいる。