3月16日

5年か 6年前に小さくて細い河津桜を植えました。
河津桜が見たい、そう思って植えました。
その河津桜が今年、はじめて花が咲きました! 「咲いたよ!!」って
伝えたい人がいるけれど 今は、その人とのご縁は繋がっていないのです。
だけど そうやって心の中で話しかけたりしています。


NHK朝ドラ カムカムエブリバディももうすぐ終わる。
寂しいなぁ。永い人生100年間を見届けるような気持になります。



 「あずきの声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
  何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
  食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。
  おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
  その気持ちがあずきに乗り移る。
  うんとおいしゅうなってくれる。甘えあんこが出来上がる」


和菓子屋「たちばな」の餡子を作るときのおまじない(?)です。
祖父母、両親、安子ちゃん、るいちゃん、ひなたちゃんと 
不思議な力で受け継がれていく。
これって 餡子を作るおまじないではなくて 哲学なのかも?かも?


 “梨棗 黍に粟つぎ延う葛の 後も逢わんと 葵花咲く”


 この歌は、ドラマの中でリメイクで上映された
『棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』の中で詠まれた万葉集の歌だけれど
その意味は、「君と早々に離れて会えずにいるけれど、
葛のつたが分かれてまた絡み合うように、季節が巡った後に君と会いたい」
と解釈できるらしい。


沢山の人と出会い、ご縁あって今も繋がっている人もいれば
もう2度と会わないかもしれない人もいる。もう会えない人もいる。
どちらにしても 心の中には、思い出と共に大切に思っている人たちがいる。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。 幸せであれ。幸せになれ。